さて、前回は自習のような在宅学習は難しいと申し上げました。勉強内容が高度なためではなく、気力というかやる気というか、モチベーションを維持できるか、が限りのようです。
ではどのようにモチベを維持したら良いのでしょう?

意思の強い子、普通の子

ひとり学習ではモチベ維持はそれなりの動機、意思が必要となります。例えば来年の受験には必ず合格するぞ、とか、次の試験では満点取るぞ、とか。
そうでもないと、継続して机にむかうことはかなり強い意思が必要となります。

意思の強い子は、そもそも問題ありません。親が言わなくても黙って卓を向かい勉強します。
一方普通の子はなにかしらキッカケが必要です。ウチの子どももそうでしたが、やるかやらないかと言えば
言えばやるけど、言わないとやらない
言っても夢中になっているテレビみてたりすると、(テレビ全盛の時代でした 今ならYouTube でしょうね。。)動くことはありませんでした。

強制的、は何を生むでしょう

そういう状況のなかで、夢中になっているテレビを強制的に消すことが本当に効果あるのか、こうやるしかないのか、強制的にやらずとも自主的にやめる方法はないものか、ちょっと考えてみました。勉強はじめるのに毎回親が強制的にテレビ消すって何?、消されたほうはどういう感情なんだろう、これって親いなくなると途端に遊び再開か???

私はテレビを見るな、とか遊ぶな、とかいうつもりはなく、自分もどちらかというとよく遊び、よく遊ぶ(よく学び、ではなく。。)でした。遊んでいたツケが後になって効いてきた、という体験もしていたため、自分の子には遊んでもいいけどのちのち苦労しないようにさせたいというのが、私の子育ての基本軸です。

強制的にテレビを消しても、親の見ていないところではまた見はじめたりするかもしれません。そういう無益なかけひきをしてもなにも変わりません。私は心理学の専門家ではないので、よくわかりませんが、強制的に遊びを中断させることが、心の持ちようとして良い気がしなかったため、まずこれをやめようと心がけました。

「強制的に」、ではなく「自主的に」できないか

そこで試しに親も子どもと一緒に勉強してみました。この「親も」がミソです。子どもに言うだけでなく、ご飯食べたりするのと同様に、一緒に机に向かうのです。最初は20分とか30分とか、時間は短くてよいのです。とにかく毎日やりましょう。

これはやがて習慣となります。

これはなるべく早め、すなわち子どもが小学生の頃から始めるとよいと思います。
我が家では毎日の夕飯前の30分とか、夕飯後テレビみてくつろいだ後の30分とか。時間を決めて毎日やりました。子どもに一方的に取り組ませるのではなく、親も一緒に何かに取り組み、取り組んでいる姿勢を見せることで、決まった時間になったら自主的にやる、これが第一のステップだと思います。

もちろん四六時中学習せよ、と強要してしまっては逆効果です。毎日の30分ないし1時間が終わったら自由時間をつくってあげましょう。
親としては、できればそっちに夢中になるんじゃなくて、と思うかもしれませんがここはグッと耐えましょう。子供たちも我慢して机に向かっていたのかもしれません。
スマホでもゲームでも好きなことをしていいよ、と言ってあげましょう。
一番の目的はこの毎日30分、そして終わったら自由という「メリハリ」をコントロールできるようにする訓練なのですから。。